南砺福野高校の生徒が教える側となり、福野小学校と児童と一緒にたい肥づくりを行う活動が進んでいます。11月4日(木)福野小学校で初めての対面授業が行われ、小学生と高校生が一緒に作業を行いました。
平成29年に市内で唯一ユネスコスクールに加盟し、なんとSDGsパートナーにも登録されている福野小学校では、4年生の総合的な学習の時間を活用してSDGsに関する3つのグループに分かれた活動を実施。このうち、約30名が「陸の豊かさも守ろうプロジェクト」として、いろいろな活動をしています。このグループでは、持続可能な農業の実現のために、学校の畑で来年使用するたい肥づくりに取り組んでいます。
また、南砺福野高校では昨年から、地域の屋敷林保全などにつなげるためたい肥づくりを実施。この中で学んだ知識を小学校の活動に活かすため、9月から連携した取り組みをを行っています。
新型コロナウイルス感染症の影響により、互いをオンラインでつないだ授業を行ってきましたが、この日は南砺福野高校農業環境科の亀嶋穂花さんと井上美奈さん(いずれも3年)、渡辺まりあ教諭が小学校を訪問しました。初めに高校生から、砺波地区の屋敷林の特徴や、高校で実施してきた落ち葉や作物残渣によるたい肥づくりについて紹介しました。
その後、みんなで小学校前の畑に移動。落ち葉や米ぬか、野菜くずなどを使い、9月から作っているたい肥の発酵状況を確認しました。子どもたちは「あったかい!」と発酵を実感していました。その後、消石灰と米ぬかを混ぜ合わせ、雑草も入れて水分量を調整する作業を体験しました。
今後もたい肥の発酵状況などを踏まえて高校生が小学校を訪問し、交流が続けられます。
関連リンク:福野小学校ホームページ、南砺福野高校ホームページ