11月9日(土)、南砺市と包括連携協定を締結する富山国際大学による授業「地域づくり実習」の報告会が南砺市役所大ホールで行われ、学生が市内の事業所やまちづくりに関するアイデアを発表しました。
この授業は、地域のさまざまな組織へのヒアリングなどを通じて課題などを発見し、SDGs(持続可能な開発目標)の観点を踏まえて「もっとこうしたら事業所や地域が良くなる」といった提案を発表するもので、令和2年度から始まり、今年で5年連続5回目の開催となりました。現代社会学部の1年生約100名が18のグループに分かれて、9月23日~25日の3日間で市内でのフィールドワークを行い、学生目線のアイデアを考えました。
約半年の成果を披露する場となったこの日の報告会では、各グループ代表者が発表を行い、会場での一般聴講者のほか、希望する市民がオンライン視聴の形で参加。各グループの提案発表を、同大学の大谷孝行現代社会学部長、齊藤副市長、エコビレッジ推進課長が審査しました。
発表では、南砺市ペレットの活用方法や市内に人を集めるための工夫、市内業者で販売したいオリジナル商品など、学生ならではの楽しいアイディアの数々が披露されました。
最優秀賞に輝いたのは、「なんと!カッパで活発まちづくり」と提案したグループ。道の駅福光の側にあるだまし川のカッパの話が有名なことに着目し、「カッパスタンプカード」を作成してはどうかと考えました。特定の商品の購入や、子供向けの簡単ミッションのクリアでスタンプを集めて、スタンプが貯まったらクーポンや商品をプレゼントするというアイディア。他にも、地元の野菜を使ったカッパカレーや、なすびジャムやきゅうりジャムなどのオリジナル商品も提案してくれました。コンスタントにお客さんに来てもらえるように、そして、大人だけでなく子供も楽しめるようにという思いからの楽しい提案でした。
発表を終え齊藤副市長は、「若者ならではの楽しい提案をたくさん聞けました。取り入れられそうなアイディアもありましたし、事業者さんと協力できることもあると思う。今後に活かしていきたい。」と講評を述べました。
<審査結果(カッコ書きはフィールドワークで訪問した事業所)>
(第3部)
■最優秀賞
なんと!カッパで活発まちづくり(道の駅福光)
■優秀賞
御朱印帳&限定ラベルワイン販売(トレボー)
■特別賞
フードリボンを広めよう ~南砺市の活性化にむけて~(Funny’s Kitchen)
■ノミネート賞
ワインtravel in トレボー(トレボー)
お米が南砺の新しい魅力へ大変身(日の出屋製菓)
安さ!手軽さ!優しさ満点!グランピングの成功法則 (森林資源利用協同組合)
(第1・2部)
■ブラッシュアップ大賞
おいでおいで若者!!(南砺市観光協会)
■努力賞
私たちの未来をつくろう!集めたゴミでリサイクル体験(林商店)
ペレットから考える南砺市の未来(森林資源利用協同組合)
笑顔あふれる地域づくり(誰でもハウスめぐみ)