地域を支えながら働きやすい職場づくりを
/ 安達建設株式会社

取材日:2023年12月14日
ライター:石黒いしくろ詩歩しほ(富山県立大学3年)

【関係するSDGsのゴール】

     

安達建設株式会社さんに訪問し、総務部の安達望あだちのぞみさん(写真手前)と同じく総務部の山村高正やまむらたかまささん(写真奥)にインタビューを行い、お話を伺いました。

インフラ整備で地域を支える安達建設

安達建設さんは2022年に創業125年を迎え、地域密着型の総合建設業として長きにわたって住みよいまちづくりに取り組んできました。メインの事業としてインフラ整備を行いながら、定期的な安全パトロールや点検、非常時にはボランティア活動に参加をして環境保全・環境汚染防止に努めています。会社の事業そのものがSDGsの取り組みの一つです。

 

男女区別無く、働きやすい環境整備

ジェンダー平等が主張される現代においても、いまだなかなか男性のイメージが強い建設業。安達建設さんは男女ともに働きやすい環境を整備するべく様々な働き方改革に取り組んでいます。

~子どもの看護休暇~
子どもの体調不良や予防接種に行くため等、急に休みが必要になったときの子どもの看護休暇を有給として利用できます。女性社員も男性社員も積極的に利用をしており、社内での評判も良いそうです。社内では有給に対してネガティブなイメージはなく、気軽に取得できる雰囲気ができており、困ったときはみんなで助け合いながら働く環境だそうです。一般的な育児への参加は母親が多めのイメージですが、子どもの看護休暇を利用することで父親も積極的に育児に参加することができます。

 

そして、働き方に関して、次の認定・表彰も受けています。

~認定~
・厚生労働省 子育てサポート企業認定(くるみん認定)
・富山県・南砺市 イクボス宣言
・健康企業宣言 銀認定
・南砺市 なんと!やさしい子育て応援企業
・とやま女性活躍企業

~表彰~
・富山県 女性が輝く元気企業とやま賞
・富山県 働き方改革推進企業

 

産休・育休、その後の働き方

安達建設さんでは女性技術者も長く働き続けられるように、産休や育休取得中、そして復帰後も社員本人の生活に寄り添う対応をしているそうです。まだ子どもが幼い間は、子どもの体調などに柔軟に対応できるような業務を担当します。例えば現場ではなく、時間の調整がしやすい事務的な仕事やオンラインによる在宅ワークなどです。出産・育児休暇中も「あの人は休暇中だから」と傍観するのではなく、こまめに連絡をとったり子どもと共に会社に顔を出したりと、適度にサポートを行うことで社員本人のメンタル面のケアにもつながっています。研修旅行の子連れ参加も可能としており、会社全体が子どもを迎え入れる雰囲気ができています。


社員のお子さんも参加した研修旅行


新技術の活用

ICT(情報通信技術)施工や新技術の積極的な推進、運用にも取り組んでおられます。新技術を積極的に取り入れることで業務の効率化に繋がり、社員の負担軽減にも繋がっているそうです。人手不足が問題視される建設業界で、人手不足を解消することも重要ですが、業務の効率化を図り、今いる人数で課題を解決していくということも重要であると学びました。


▲3Dレーザースキャナー
レーザー光を使って物体表面の距離データを計測する測量機械です。
x,y,zの座標値の集合体で作成されたデータ(点群データ※ドット絵のようなイメージ)を、レーザースキャナーが回転しながら計測することで、3Dモデルを作成することができます。計測対象の裏側や広範囲なエリアをも把握でき、高精度なデータ算出や解析が可能となり、従来の計測方法と比較しても業務効率化に大きく貢献しています。

 

安達建設が思い描く未来

安達建設さんは「長く働き続けられる会社」という職場環境を意識しておられます。これからも社員同士で支えあいながら快適に働くことのできる職場環境づくりに取り組んでいきたいそうです。また、若者にも建設業を身近に感じてもらえるように、安達建設さんのことをより知ってもらえるようにとInstagramで情報の発信にも取り組んでおられます。

 

<インタビュアーの感想>

「普段の業務がSDGsに繋がっている」という言葉が印象に残りました。今までは何に取り組めばSDGsに繋がるのか、という視点にとらわれていましたが、今回のインタビューを通して「自分の生活の中で無意識にSDGsに繋がっているものがあるかもしれない。それは何だろう。」という新しい視点を見つけることが出来ました。「SDGsはなんだか難しそうだ」と感じている人にもこの視点が広まっていき、みんなが気軽にSDGsに関わることが出来るような社会ができたらいいなと感じました。自分自身も現時点で何に取り組めているか、そしてこれから何に取り組んでいくかを考えながら生活していきたいです。

 

なんとSDGsパートナー宣言書
安達建設株式会社  HP


インタビュアー紹介


石黒いしくろ詩歩 しほ

【プロフィール】
富山県立大学 工学部 環境・社会基盤工学科の3年生。富山県射水市出身。NiziUが大好きで、よくライブやイベントに行っています。最近の趣味はアニメのイッキ見とゲームです。夜更かしをしがちなので気を付けたいです!

©ECOTOすべての権利を保有。

or

Log in with your credentials

Forgot your details?